大事な遺品が勝手に処分される!遺品整理におけるトラブル事例と注意点
トラブル増加が問題とされる遺品整理の実態とは?
亡くなった故人の遺品整理で近頃問題視されているのは、多くの人が利用する遺品整理業者によるトラブルです。
故人の財産を受け継ぐ法定相続人が遠方で暮らしていたり、賃貸住宅を明け渡さなければならないなどの理由で早い品物処分が求められる時、遺品整理業者の存在に注目する人が非常に多い実態があります。
また近頃では業者間の競争により格安料金で遺品整理をする会社も登場しているため、利用のしやすさによって生まれるトラブルもあると捉えて良いでしょう。
遺品整理の業者によって生じるトラブルとは?
悪質な遺品整理業者の利用によって起こるトラブルの中で多いのは「大事な形見までも捨てられてしまった」とか「高い値の付く物を業者が持ち帰ってしまった」といった話です。
残された遺族にとって故人が愛用していた品物には、相続財産や現金化といった価値だけでなく、思い出の品という大きな意味合いがあるのです。
しかしこうした遺族の想いを踏みにじる悪質業者を利用した場合は、全ての品物を不用品とかゴミと捉えることで、きちんと選別されることなく全てが廃棄処分されてしまうケースも少なくありません。
また中には遺品の中から高価な品物がでてきても、それを依頼主に知らせることなく業者側が持ち帰り、転売するケースも増えているため、遺品整理業者の利用時にはさまざまなリスクや注意点があると考えて良いでしょう。
作業に立ち会うのが理想
遺品整理業者によるこうしたトラブルは、作業に家族がひとりも立ち会ってないケースで多く起こると言われています。
また「これは捨てて良いですか?」と確認できなければ業者側で判断するしかない実態もあるため、処分作業に家族の誰かが立ち会うか、捨てて良いもの・悪いもの・探して欲しいものを詳しく伝えることもトラブル予防の良策となるのです。
この他に悪質業者には「バレなければ良いだろう」といった考えを持っている傾向もあるため、何かあった時のことを想定して作業前の写真を撮り、その事実を業者側に伝えることもトラブル予防に繋がると言えるでしょう。
作業日と見積もり日を別にすることも必要
遺品整理の利用をする時には、作業日と見積もり日を別にして見積書の内容確認や比較検討をする心掛けも必要です。
この段階で相見積もりを行なっておくと、格安業者の料金があまりにも安い理由についても考えやすくなります。
またスピード重視の業者の場合はそれだけ作業が雑になる傾向もありますので、いくつかの専門店から相見積もりをとって相場を把握することも遺品整理のトラブル回避に繋がると言えるでしょう。